救急車による搬送では,傷病者の容態を悪化させることなく安全に,かつ迅速に病院まで搬送することが求められます.このような安全性と迅速性のより一層の向上を目指して,救急車の走行解析や,傷病者の生体反応を実験で再現しながら,問題点の洗い出しと改善策を探っています.その改善策の具体化に向けて,モデリング,コンピュータシミュレーション,自動制御,数値最適化といった従来技術に加えて,最新のIoTやAI技術を併用して,安全安心な救急搬送を支援するスマートシステムを研究開発しています.
安全安心な救急搬送の実現を目指し,搬送時間や車体振動を解析しています.
慣性力や振動による容体の悪化を防止するストレッチャ架台を開発しています.
傷病者の病態に応じて,最適な経路を割り出すナビシステムを開発しています.
救急車の自動運転のあり方と利点,およびその実現法について研究しています.
傷病者に負担をかけない運転技術の習得を支援する装置を開発しています.
救急車の安全走行を支援する機器(サイレン制御装置など)を開発しています.
走行データから,路面状態を評価するシステムを開発しています.
救急車の加速度運動で起こる生体反応の解析やそのモデリングを行っています.
〒731-3194
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E-mail: ono#hiroshima-cu.ac.jp (#→@)
情報科学部棟733号室
アクセス方法(JR横川駅からバスで約15分)
2025年3月7日
徳島大学の常三島キャンパスで,日本機械学会中国四国支部 第63期総会・講演会が開催された.今回,修士2年の指導学生が研究成果を発表するため,一緒に参加した.発表題目は「光切断法に基づくわだち掘れ量推定の実車による精度確認実験」である.
総額10万円程度の市販品(ラインレーザーとアクションカメラ)で,舗装道路に発生したわだちの深さを安価に測定する技術を実車に適用したときの測定精度を調べたので,その結果を報告した.