救急車による搬送では,傷病者の容態を悪化させることなく安全に,かつ迅速に病院まで搬送することが求められます.このような安全性と迅速性のより一層の向上を目指して,救急車の走行解析や,傷病者の生体反応を実験で再現しながら,問題点の洗い出しと改善策を探っています.その改善策の具体化に向けて,モデリング,コンピュータシミュレーション,自動制御,数値最適化といった従来技術に加えて,最新のIoTやAI技術を併用して,安全安心な救急搬送を支援するスマートシステムを研究開発しています.
安全安心な救急搬送の実現を目指し,搬送時間や車体振動を解析しています.
慣性力や振動による容体の悪化を防止するストレッチャ架台を開発しています.
傷病者の病態に応じて,最適な経路を割り出すナビシステムを開発しています.
救急車の自動運転のあり方と利点,およびその実現法について研究しています.
傷病者に負担をかけない運転技術の習得を支援する装置を開発しています.
救急車の安全走行を支援する機器(サイレン制御装置など)を開発しています.
走行データから,路面状態を評価するシステムを開発しています.
救急車の加速度運動で起こる生体反応の解析やそのモデリングを行っています.
〒731-3194
広島県広島市安佐南区大塚東3-4-1
E-mail: ono#hiroshima-cu.ac.jp (#→@)
情報科学部棟733号室
アクセス方法(JR横川駅からバスで約15分)
2024年11月21日
第33会全国救急隊員シンポジウムに参加してきました.今回は秋田県秋田市で開催.このシンポジウムでは,救急隊員の生の声をたくさん聴くことができます.運転支援システムや防振ベッドを研究開発している者としては,効率よく情報収集することができます.しかも,参加費かからないためとてもありがたいです. ここ最近,海外製の電動昇降型ストレッチャーの話題がよく挙がります.ストレッチャーを車内に入れる際,車内フロアの高さまで持ち上げますが,これが原因で腰痛になったり,女性隊員だと対応できないことがあるそうです.よって,腰痛対策と女性隊員への配慮がメリットとして期待されており,全国で110台使われているそうです.